CGキャラクターに反映されたリアルな役者の演技にびびる - Death Stranding


ゲームのCGキャラクターの演技に感動するなんて、考えたこともなかった。
でも役者の演技をキャプチャしリアルに再現されたこのゲームでは、本当にそれを演じた役者の演技力に圧倒された。

Death Stranding - デス・ストランディング

未来の荒廃した土地での荷物配達にはじまるこのゲーム。
最初は重たい荷物を背負うと簡単には歩けず、歩くだけで苦労することに初っ端から挫折感を味わう。
ゲームプレイも、長いムービー部分で語られる物語も、全てが突飛で辛辣で、なにがなんだかわからない。

主人公は超人でもなく凄い武器も無く、恐怖の中コソコソ任務をこなし進めていくが、謎ばかりの爽快感もない暗い世界が延々続く。

全て初体験な意味不明のゲームをプレイする中で、本当にゆっくり少しずつ話が見えてくる。
しかし最終地点が見えてきたと思ったら、大ドンデンの繰り返しで驚くことばかり。
そして本当の最後のシーンを迎えたとき、涙が止まらなくなった。

本当に凄いゲーム。
映画やドラマを超えたストーリーと役者の演技に、驚くほどの感動を覚えた。


Death Stranding - Official Gameplay Release Date Trailer


ゲームでロンドン橋:アサシン・クリード・ヴァルハラ

London Bridge @Assassin's Creed Valhalla

ローマ支配の時代が終わった一世紀頃のイギリス本土は、アングロサクソン人によって7つの国が建設され、同時にスカンジナビア半島から武装船団のヴァイキングたちが侵入してきた、らしい。

その頃のお話を描いた海外ドラマが最近あり、ひとつは「ヴァイキング ~海の覇者たち」で、伝説のヴァイキングであるラグナル・ロズブロークと、その息子たちを描いている。
このラグナルと交流し戦ったのが、ウェセックス王のエグバートで、イングランドをはじめて統一した人物として知られている、らしい。

もうひとつは「ラスト・キングダム」で、こちらはラグナルの息子或いは孫たちの時代のお話。主人公はサクソン人ながら幼少期デーン人の襲撃によって連れ去られ、ヴァイキングの中でウートレッド・ラグナルソンとして育った架空の人物。そのウートレッドと、エグバードの孫であるアルフレッド大王との交流と戦いの物語になっている。

そしてついに登場したアサシン・クリード・シリーズ最新作は、架空のヴァイキング=エイヴォルとしてゲームをプレイする。「ヴァイキング ~海の覇者たち」に登場するラグナルの息子たちとの交流や、アルフレッド王時代の各国王も登場し、時代的には「ラスト・キングダム」に近いようだ。

ちなみに、主人公エイヴォル(男)のオリジナル(英語)声優及び顔モーションは、「ラスト・キングダム」でクヌートを演じた役者さんであり、ゲームの中ではウートレッドという名の端役も出てきたw

ということで、アサシン・クリード・ヴァルハラをプレイする上で、この2つのドラマは絶対外せないわけ!

London Bridge @Assassin's Creed Valhalla

さて、イギリス本土でのヴァイキングのお話は、マーシア国を中心とするイギリス中部が主に舞台になり、当時のロンドンはほんの田舎町だったようだ。
ローマに支配されていた時代に基地としてロンディニウムが創建されたものの、その後廃れて田舎町と化していたようで、場所は今のシティの辺りらしい。
で、珍しくヴァルハラではそのロンドンがお話の中に登場、ここではLundenと言われているが、古語での名の一部のようで、人によってはルンデンともロンドンに近い発音の人も様々だ。

そしてここでロンドン橋が登場したので、ググったのが今回の投稿のきっかけ。
ロンドン橋落ちた落ちた…のロンドン橋=London Bridge

西暦46年ローマ人によって最初に掛けられたロンドン橋は、1750年にウェストミンスター・ブリッジが架けられるまでの長きに渡る間、ロンドン市内でテムズ川に架かる唯一の橋だったという、驚きの長い歴史を誇るようだ。

London Bridge @Assassin's Creed Valhalla

しかしなーんとなく勘違いしてしまうのが、ロンドン観光名所であるタワーの付いた跳ね橋。あれはタワー・ブリッジと言う名の橋で、ロンドン橋はその西隣にある、なんでも無い普通の橋なのだw
タワーブリッジは、アサシン・クリード・シンジケートで散々あの高所に上らされた、怖い思い出たっぷりの場所だ。

London Bridge @Watch Dogs: Legion

このアサシン・クリード・シリーズでロンドンと言えばシティ地区で、ここのよく知られた観光名所には、セント・ポール大聖堂もある。
ダイアナ妃の結婚式で、日本でも多くの人が映像を見たであろう、あの大聖堂だ。

St Paul's Cathedral @Watch Dogs: Legion

なんとここも物凄く古くからの歴史があり、ロンディニウム時代に既に存在し、ヴァルハラにも登場している。
最初の聖堂は木造で消失、その後石造りのものが造られるも、ヴァイキングによって焼き払われたと書かれている。
1675年から35年の歳月をかけ、国王チャールズ2世によって建築されたのが、現在見ることのできる立派な大聖堂なのだそうだ。

St Paul's Cathedral @Assassin's Creed Valhalla

そしてそのセント・ポール大聖堂の裏手にあるのが、架空の存在ながら、アサシン・クリード・ファンにとっては観光名所であるケンウェイ・マンション。
ウォッチ・ドッグス・レギオンではかなり規模縮小された姿で存在しているが、その造りからここがケンウェイ・マンションであると思われる。

Kenway Mansion @Watch Dogs: Legion

アサシン・クリード・シンジケートのミッションで訪れるこのケンウェイ・マンションは、海賊アサシンとして知られるアサシン・クリード4ブラック・フラッグの主人公エドワード・ケンウェイが成功し、イギリスに戻ってから購入し住まった場所であり、ここで殺害され生涯を閉じた場所でもある。

エドワードの息子であるヘイザム・ケンウェイの生家でもある。テンプル騎士になったヘイザムがアメリカへ渡り、先住民族と一晩のえっちをして生まれたのがアサシン・クリード3の主人公コナー(ラドンハゲードン)である。

Kenway Mansion @Assassin's Creed: Syndicate

 UBIソフトのゲームで見られる名所や歴史的建造物は、研究者も納得するレベルで綿密に調べ上げられた上で再現されていて、それが現在では見ることの出来ないものでもゲームの中でリアル感ある姿で見ることが出来、とてもおもしろいものになっている。

仮想の中で世界や歴史の旅、そこで目にしたものを調べたりするのもまた楽しみのひとつだ。